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だから喜びよりも怒りを報道する。批判するマスコミを批判する。

たぶん怒りはもっとも視聴率とれるんだろう。
だから喜びよりも怒りを報道する。
まるで世界は怒りで溢れてるようだ。

マスコミは批判する。
批判に飽きられたころに
批判するマスコミを批判する。
このパターンがトレンドか。

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久し振りの大阪。e2。こういう店を持ちたいなと思わせるようなお店。

久し振りの大阪。
ここのことろ大阪に行くと必ず行く店。
音楽業界の先輩と、札幌で知り合った知人の女性のふたりが始めたお店。
e2。イートゥーと読む。
ふたりともeで始まる名をもつ。安易。
e21 e22
カレーが売りの洋風居酒屋。
ミュージシャンや音楽業界関係者もよく立ちよる店。
とても居心地が良い。
こういう店を持ちたいなって思うようなお店。

場所は厚生年金会館前の公園付近にある。

そういえば、昨日初ワンマンを成功させた堺のバンド、
chaqqのメンバーとも来たこともある。

ここに来れば誰か知り合いに会えるかも。
そういう店が地方にあるというのは素敵なことだ。

音楽専門誌の編集者。

今日はあのレーベルか。最近どのレコード会社も宣伝費ないからな。編集長には広告取れって言われるし。面白くない音楽でも興味あるふりするのって疲れるんだよな。しかたない、それが仕事と割り切るか。でもそうなると、なんのためにこの仕事してるのか解らなくなるな。音楽が好きで、好きな音楽を世界に伝えたくてこの会社入ったばずなのに。実際は編集と言う名のメーカー相手の営業マンだからな。あ、来た来た。つまんない話でも聞いてくるか。それにしても眠いな。

今日はメーカーの人も業界の慣習をちゃんと解ってる人だから話早かったな。それにしても今日はうまくいった。「広告の相談もできるものでしょうか」っていうお決まりのセリフを出すタイミング、ばっちりだったもんな。早すぎても駄目だし遅すぎても言いにくくなるし。でも、なんか儀式みたいだな、よく考えると。こういうのってもっと効率的にできないものかな。広告のこと考えてないふりして話するのって疲れるんだよな。本当はそのことしか考えてないのに。

会社に持ち帰ると言っても、たぶんあの感じだとカラー1ページは確保だな。となるとインタビュー取材か。面倒だからあのライターにまかせるか。記事の内容はつまんないけど話は早いし原稿も早い。どうせ誰も読んでないんだから記事の良し悪しは関係ないし。レコード会社と事務所とアーティスト本人が読んで、喜んでくれればそれでいいからな。本当はレコード会社の人間もそれはわかってるんだよな、きっと。レコード会社は宣伝がんばってますよっていうアピールだけにしか思ってないのかな。たぶんそうだな。

今夜はまたお呼ばれライブか。本当はフー観たいんだけどな。でも付き合いあるから、行くしかないか。芳名帳に名前残しておかないといけないからな。ライブに行ったことだけ分かってもらったらそれでいいんだけどな。大学時代みたいに代返できたらいいんだけどな。誰かに芳名帳書いてもらって。いいライブだったらいいんだけど、ほぼつまんないし。寝そうになるからな。だから最近は忙しいふりして途中で抜けるんだけどな。あ、あの編集部は事務所の人間と親しそうにしてるな。負けてられないから、面倒くさいけど挨拶だけしてくるか。

あの事務所のおやじも相変わらず適当な人だな。たまたまラッキーで当たっただけなのに、自分の才能で当てたと思ってるからな。俺が売ったっていう人多すぎるよ、本当に。売れなかったときは、なかったものにするくせに。あれじゃアーティストも浮かばれないよな。俺も人のこと言えないけど。

でも最近家で音楽聴かなくなったな。
俺ってそもそも音楽好きなのかな。

レコード会社のディレクター。

今日もスタジオか。最初のうちは新鮮だけど、毎日通うとなるとさすがに飽きてしまうな。今日はもうみんな揃ってるみたいだな。まだ売れてもないのに時々遅刻することあるからな。スタジオ代いくらだと思ってるんだろう。まあ、俺が払うわけじゃないけどね。

ああ暇。することないから辛いな。そろそろ腹へってきたし。飯たのむタイミングだけなんだよな、俺の仕事って。なんかサウンドプロデューサーと細かなアレンジがどうのこうのって話ししてるけど、そんなもん誰も期待してないし、そこまで聴いてないって。とにかく歌を大きくするだけで、バックのサウンドなんて本当は適当な打ち込みでいいんだけどな。ミュージシャンなんか呼んじゃうとケアが面倒だし作業は遅れるし。いいこと何もないしな。

でも打ち込みにしたところで誰も気づかないと思うんだよな。もちろん音に拘りのある、コアな音楽ファンはわかるんだろうけど、そういう人はこんなの聴かないって。海外の本物聴くんだって。言ってあげたいけど、本人になんか言えないし、マネージャーも音楽わかってないから言っても無駄だし。結局時間とお金の無駄なんだよな。

今日はミックスだからちょっとは楽しみだな。これがレコーディングの醍醐味ってもんだ。今まで苦労して録音してきた音が一つにまとまる瞬間。このエンジニアは腕がいいから期待できるしな。ギャラは高いけど。でもどうして高いエンジニアやミュージシャンばかり彼らはリクエストするんだろうな。みんなブランド志向だから仕方ないか。音で決められるほど音わかってないし。

結構いいじゃん。これ、いけるかも。でもこんないいスタジオのでかいスピーカーで、しかも大音量で聴いたらなんでも良く感じるんだよな。会社のラジカセできくと、いつもあれってなるもんな。でも今日上がった曲はまずまずかもな。とりあえず今日でレコーディングは終了か。マスタリング残してるけど、あんなものこそ、誰にもわからないくらいの些細な調整してるだけだからな。気持ちはわかるけど、そんなもん誰もわかんないって。分かる人はこんなアルバム聴こうと思わないって。

それよりやっと夜のスタジオ入りびたり生活から開放される。まあスタジオで何してるわけじゃないけど。朝まで起きて、神妙な顔して音聴いてるのって疲れるんだよな。飲みにもいけないし。あ、そうそう会議用の資料つくらないとな。まあ、この前作ったのを元にして、あとはアーティスト名とかタイトルかえるだけでいいか。会議のための会議だからな。あんなことしてる暇あったらみんなで宣伝してくれっていいたいよ。まあ、俺はディレクターだから、そんなことはしないけどね。いつもスタジオで疲れてるからな。別に何してるわけではないけど。

「お疲れ様でした。今回の音、抜群にいいですよね。これは音楽的な評価も上がりますよね。これわかんない評論家はだめですね。まあ、とにかくお疲れさまでした。」

あいかわらずあのマネージャーもまったくわかってないよな。全然音楽わかってないのによくいい音だなんていえるよ。まあ、俺もよくわかってないけど。

(ちょっと前までの?)レコード会社のプロモーター。

そろそろ起きようか。もうこんな時間か。なんか毎日自宅で「笑っていいとも」見てるような気がするな。本当は真面目なプロモーターなのにな。一応会社にも連絡いれとくか。「今日直行にしといて。ええっと今ちょうどK-WAVEにいて、その後BXね。その後打ち合わせで、それで電話連絡ってボードに書いといて」これでよしと。いわゆる直行直帰。じゃあそろそろ起きて今日も適当にふらふらするか。

今日はあんまりディレクターいないな。いてもなんか嫌なやつばかり。あ、この前フーのチケットたのまれたディレクターがいる。なんかこっち見てるから、一応いくか。

ラジオ局の連中って、俺たちレコード会社の人間をCDサンプルの配送係りかチケット取り係りにしか思ってないからな。でも今時ラジオって誰が聞いてるんだろう。こんな昼間に聞いてるのって、営業中の車の中か、タクシー?それかこじんまりとしたオフィスか。まあどちらにしてもあんまり効果は期待できないな。でも一応、上司にオンエア回数チェックされるから、プロモーション効果ないの分かっててもこの曲かけてもらわないとな。

そうそうゲストもお願いしないといけない。ゲストなんて、本当はそれこそ効果ないんだけどな。好きなアーティストがゲスト出演してたら聴くだろうけど、新人だから誰も知らないわけだし。まあ事務所に対して、レコード会社ががんばってる姿勢だけでもみせとかないとな。あの新人はぜったい売れないけど、あの大物が他所に移籍されたりしたらたまらんもんな。めんどくさいけど、お願いしに行こうか。

あっいいところに他社のプロモーターが来た。サンプルの交換会でもするか。これだけが楽しみなんだよな。だいたいただでCD集ってしまうもんな。もしかしたらマスコミの連中より貰ってたりして。それにしょうもないCDはもらわなくてすむから俺らのほうがいいかも。

あ、こんな時間か。今夜は誰を誘って飲みに行こうかな。飲み代も深夜のタクシーも領収書貰っとけば清算できるからな。そうだ、同期のあの娘でも誘うか。こんなので給料貰ってるんだからおいしいよね。

そういえば今日、音楽の話、全然しなかったな。音楽も全く聴いてないし。

ラジオディレクター。

テーブルの上には封が空いてないサンプル盤の山。その山に埋まりそうになりながら、ラジオディレクターが今日もヘッドフォンをして選曲してる。キューシートと呼ばれる台本に曲目を書いている。

またまたレコード会社の人間がきた。誰だっけな。めんどくさいけど適当にあいずち打ってプロモーション聞いておこう。そうしないとサンプルもらえなくなるもんな。たまにいいアルバムもあるからな。ほとんどいらないものばかりだけど。そういえば彼に頼んでたフーのチケットいい席なんだろうな。彼女にはいい席だっていっちゃったもんな。なんとなく探りいれてみるか。

あいかわらず話が長かったな。話しても無駄なのに。言ってあげたいけど、これも儀式みたいなものだしな。どうせ彼もこんなプロモーションしても、たいして効果ないことは分かってるんだろうし。ラジオなんて本当に聴かれなくなったもんな。俺も聞いてないくらいだし。

レコード会社のプロモーターも気楽でいいな。適当に局にきてディレクターとか他のレコード会社の人と無駄話して、ついでにサンプル盤の交換して。それで給料もらえるんだからいい仕事だよな。それに領収書きって、自由に飲み食いできるんだし。俺もそれに便乗してるんだから何もいえないけど。

そういえば次の番組のゲスト決めないといけないな。入れてくれってうるさいから、あの新人にするか。それにあの事務所にも少しは恩売れるしな。でもどうせ大きいアーティストはテレビしか眼中にないから無駄か。デビュー前にはあんなにお願いされたのに、売れたらラジオなんか相手にしないもんな。そういえばあのアーティストのマネージャーの女の子、結構かわいかったよな。楽しみ増えるから決めちゃうか。まあ少しは事務所に対するアピールにはなるだ
ろうし。

たまには自分が本当に好きな音楽をかけることができる番組作りたいけどな。でもそんなことは一生できないんだろうな。

アーティスト印税。旧態然とした日本の音楽業界。

旧態然とした日本の音楽業界。

本の世界。
著者の印税10パーセントを低いと嘆く著者がいる。

音楽の世界はもっと酷い。
アルバムのアーティスト印税1パーセント。
著作権印税を加えたとしても4パーセント。
4人バンドの全曲共作と考えるとひとり1パーセント。

3000円のアルバムが1万枚売れて
バンドでたった120万円。
メンバーひとりあたり30万円。
1万枚というのはオリコンチャート30位以内のクラス。

旧態然とした日本の音楽業界。

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プロフィール

gaku69ab

Author:gaku69ab
吉田 学:音楽プロダクション勤務。アーティストマネージメント、A&R、ライブ制作などやってます。1969年5月3日香川県高松生まれ。大学進学時に横浜へ。レコード会社就職時に東京へ。大阪、札幌への転勤、そして転職を経験しながらも、現在までずっと音楽業界にいます。ニールヤングとジョンレノンとアルクーパーとドアーズとビートルズとキンクスとバーズとデレクアンドザドミノスとサイケデリックロックが特に好きですがスタンゲッツやビルエヴァンスやブルーノートやXTCやトーキングヘッズやポールウェスターバーグやダイナソーJRやマシュースウィートやフレーミングリップスやウィルコや斉藤和義も好きです。
<好きなレコード>
THE BEATLES-RUBBER SOUL
THE BEATLES-THE BEATLES
THE BEACH BOYS-SUNFLOWER
AL KOOPER-NAKED SONGS
DEREK AND THE DOMINOS-LAYLA AND ASSOCIATED LOVE SONGS
THE KINKS-SOMETHING ELSE BY THE KINKS
THE BLUES PROJECT-PROJECTIONS
NEIL YOUNG WITH CRAZY HORSE-EVERYBODY KNOWS THIS IS NOWHERE
NEIL YOUNG-ON THE BEACH
NEIL YOUNG-TONIGHT'S THE NIGHT
XTC-Orange&Lemons
Nirvana-Nevermind
Teenage Fanclub-Bandwagonesque
The Flaming Lips-Hit to Death in the Future Head
Dinasour Jr.-Where You Been
Paul Westerburg-14 Songs

泉谷しげる-Early Time
桑田佳祐-孤独の太陽
斎藤和義-ジレンマ
Cornelius-69/96

<好きな作家・本>
安部公房-ほぼ全部
佐藤正午-ほぼ全部
伊坂幸太郎-ほぼ全部
重松清-疾走
三田誠広-考えるウォークマン
村上春樹-世界の終りとハードボイルドワンダーランド
村上龍-シックスティーナイン
奥田 英朗-サウスバウンド
筒井康隆、三崎亜紀、乙一、中山康樹


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