スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

今聴いても古臭く聴こえないし恥ずかしく聴こえない数少ない80年代ロック。

昨日の朝と今朝はREMの「ライフズリッチページェント」に針を落とした。朝アナログ盤を聴きながら身支度をするのもわれながらどうかと思うけどこのアルバムはテンションがあがる。アルバムというより1曲目の「ビギンザビギン」。AメロもBメロも演奏ももちろん歌もぐっとくる。自然に理由もなくからだ全体で盛り上がってしまう。何かを主張したくなってしまう。ものを言いたくなってしまう。すごい。普通にかっこいいアメリカンロック。ロック不毛の80年代、その中でもつまらなさにかけてはトップクラスの1986年。アメリカにはこういうまっとうなロックを演っていた新しいバンドがいた。今聴いても古臭く聴こえないし恥ずかしく聴こえない数少ない80年代ロック。
Lifes Rich Pageant
スポンサーサイト

The Posies "Frosting On The Beater"

Frosting on the Beater
"Frosting On The Beater" (1993)

甘酸っぱくてグッとくる瞬間とほろ苦い瞬間が多発するメロディと60年代風ハーモニー。ざらついていて金属的なひんやり感のあるクールで凶暴なディストーションギターサウンド。この時代特有の陰鬱な表情も。ヴォーカルの音像が不自然なくらい前に置かれていてコーラスの心地よさを直接的に感じることができる。60年代70年代英米のあのバンドやあのバンドやあのバンドが頭をよぎるがそんなことはどうでもよくなってしまうくらいグッとくる。甘くなりすぎずにピリっとした刺激的な辛さをもってるのはプロデューサー、ドンフレミングの仕業か。狂暴だけどクールで爽快。この時代特有のパワーポップ。

J Mascis "Live At CBGB's"

Live Acoustic at Cbgb's
"Live At CBGB's" (2006)

1993年12月、ニューヨークCBGBでのJマスキスひとりのアコースティックパフォーマンス。いくぶんリラックスした雰囲気はあるがいつもの轟音エレクトリックギターサウンドと本質的には何も変わらない。初めてのアコースティックライブということもあり、弾き語りならではのリアレンジもされず、エレクトリックギターがそのままアコースティックギターに置き換えられだけ。おそらく曲が出来た瞬間はこんな感じなんだろうなと楽しい想像もさせてくれる。ダイナソーJRの曲というのは基本はアコースティックギター弾き語りに肉付けされただけのものだということがよくわかる。もともと轟音など必要ないのかも知れない。ここには足りないものなど何もない。

同種の感覚
Neil Young

Nirvana

MTV Unplugged in New York
"MTV Unplugged In New York" (1994)

ヴァースコーラスヴァースのシンプルな構成の中でこれだけの豊かなメロディーと感情を込めることができる。優れた曲と優れた歌があれば他に余計なものは何も要らない。感情とともに敏感に揺れる美しい透明感のある演奏。音が鳴りはじめると徐々に緊張した空気の濃度が増してくる。リラックスムードの中に霊気のようなものがスっと忍び込んでくる。

本来このような形で演奏されるべきなのではないかと思わせるくらい曲そのものの良さが浮き彫りになる"About A Girl"、そして"Come As You Are"。アコーディオンとチェロの音色が温かいヴァセリンズの"Jesus Doesn't Want Me For A Sunbeam"はルーツロックへの接近という未来への想像も悲しく膨らむ。そして咳き払いの後エレクトリックギターが突然鳴き始めるデヴィッドボウイの"The Man Who Sold The World"は音程の揺れる危う気なギターソロもダウナー気味で微妙に震える歌も感情の揺れがそのままのかたちで出てるようで。痛々しい程感情が剥き出しになる。ラストの"Where Did You Sleep Last Night"はオクターブ上がったところでの悲痛な叫び。決して誰にも届くことのない何かをうったえる悲痛な叫び。

Pixies

Trompe Le Monde
"Trompe Le Monde" (1991)

狂暴でギラギラしたギターサウンドの中には毒気と茶目っ気満載のユーモアのセンスとポップなメロディーセンスをたっぷりと感じる。60年代的ノスタルジーと攻撃的なハードコアがここではごく自然に解け合う。たとえ絶叫しようが愛嬌さえ感じるブラックフランシスのヴォーカルとギターフレーズ。キムディールの醒めた視線。目紛しく軽快に展開していく曲想。余韻に浸る間もなく次から次へと曲が連なっていきこのシュールなロックンロールの世界にトリップしていく。

Sonic Youth

Goo
"Goo" (1990)

金属的なギターノイズの残響音が冷たく美しく響く。
緊張感と危険な香りを常に発散させながら。
醒めた狂気と文学的な情緒。アヴァンギャルドでポップ。
モノトーンの無声映画の中の衰退した地方工業都市の風景。
クールに高揚していくパンキッシュなロックンロール。
ニールヤング&クレイジーホースとの全米ツアー。
湾岸戦争。

Paul Westerberg

14 Songs
"14 Songs" (1993)

オルタナティヴの源流から
全速力で突っ走って来たからこそ
自然とにじみ出る哀愁と
そして初期衝動時からなんら変わることのない
猥雑さと節操感をもった
ポールウェスターバーグの歌。
ダウンタウン郊外に夕陽が差し込んでくる情景。
アコースティックギターもエレクトリックギターも
極々パーソナルなレベルで鳴らされる。
とても静かで同時にとてもラウドな
そして日常を叙情的な文体で綴った
連作短編私小説集のようなロックンロールアルバム。

同種の感覚
The Replacements "Don't Tell A Soul"
Replacements "All Shook Down"
Johnny Thunders "So Alone"

 | HOME |  »

プロフィール

gaku69ab

Author:gaku69ab
吉田 学:音楽プロダクション勤務。アーティストマネージメント、A&R、ライブ制作などやってます。1969年5月3日香川県高松生まれ。大学進学時に横浜へ。レコード会社就職時に東京へ。大阪、札幌への転勤、そして転職を経験しながらも、現在までずっと音楽業界にいます。ニールヤングとジョンレノンとアルクーパーとドアーズとビートルズとキンクスとバーズとデレクアンドザドミノスとサイケデリックロックが特に好きですがスタンゲッツやビルエヴァンスやブルーノートやXTCやトーキングヘッズやポールウェスターバーグやダイナソーJRやマシュースウィートやフレーミングリップスやウィルコや斉藤和義も好きです。
<好きなレコード>
THE BEATLES-RUBBER SOUL
THE BEATLES-THE BEATLES
THE BEACH BOYS-SUNFLOWER
AL KOOPER-NAKED SONGS
DEREK AND THE DOMINOS-LAYLA AND ASSOCIATED LOVE SONGS
THE KINKS-SOMETHING ELSE BY THE KINKS
THE BLUES PROJECT-PROJECTIONS
NEIL YOUNG WITH CRAZY HORSE-EVERYBODY KNOWS THIS IS NOWHERE
NEIL YOUNG-ON THE BEACH
NEIL YOUNG-TONIGHT'S THE NIGHT
XTC-Orange&Lemons
Nirvana-Nevermind
Teenage Fanclub-Bandwagonesque
The Flaming Lips-Hit to Death in the Future Head
Dinasour Jr.-Where You Been
Paul Westerburg-14 Songs

泉谷しげる-Early Time
桑田佳祐-孤独の太陽
斎藤和義-ジレンマ
Cornelius-69/96

<好きな作家・本>
安部公房-ほぼ全部
佐藤正午-ほぼ全部
伊坂幸太郎-ほぼ全部
重松清-疾走
三田誠広-考えるウォークマン
村上春樹-世界の終りとハードボイルドワンダーランド
村上龍-シックスティーナイン
奥田 英朗-サウスバウンド
筒井康隆、三崎亜紀、乙一、中山康樹


最近の記事


カテゴリー


月別アーカイブ


最近のコメント


最近のトラックバック


ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる


ブロとも一覧


リンク

このブログをリンクに追加する

FC2カウンター


RSSフィード


ブログ内検索


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。