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パンクということばをめぐる取り留めのない文章。

”パンク”ということばは今や”ロック”とか”ポップ”とかと同じくらい幅広く使われるようになっている。

ジャンルとして使われているパンクということばだけに限定しても、60年代のガレージパンクから始まり、ニューヨークパンク、ロンドンパンク…これ以降は詳しくないけど…ハードコアパンク、ポジティヴパンク…他にも何かあったかな…それから日本では青春パンクということばも使われていた。それから過去のロックを否定するものとしてのパンク、それから、そういえばパンク対ヘビーメタルなどという図式もあった。

また、ある時期のフーとかドアーズなんかをパンクと表現したり、レコードデビュー前の”ハンブルグ時代のビートルズ”をパンクだった、と言ってみたり、レッドツェッペリンの1969年のライブを収録した海賊盤にもパンクというタイトルのものがあったりとか。1990年前後のオルタナティヴロックを形容する際にもパンクという言葉が頻繁に使用されていた。それぞれ例えばCDショップのパンクの棚には納められてはいないがそれぞれをパンクと評した人の気持ちもよくわかるし、それぞれが微妙に違った意味ではあるけどパンクだと感じる。個人的にはニールヤングの新作「Living With War」はすごくパンクな作品だと思ってるし、そもそもニールヤングの存在自体がパンクだと思ってる人も多くはないと思うけど、決して少なくはないと信じたい(この一文だけ主観丸出し)。
これはここ何年かのことかもしれないが、音楽以外にもパンクという形容詞が付けられてるのを目にしたり耳にしたりすることも多い。例えば”パンクな小説”、とか、あいつは”パンクなやつ”だ(いわゆるパンクファッションの人のことを指すのでなく)、という言い方も既に特種な表現の仕方ではなくなっている。

パンクといってもサウンドは他のジャンル以上に幅があり、それも人によってパンクをイメージする音楽も随分と違うように思える。パンクとはロックの中のある種のサウンドを指すことばではなくて精神性を指すことばだ、という考え方がロックファンのあいだでは一般的になっていながらも、パンキッシュなサウンド、などのように純粋にサウンドを表現する際にも普通に使われている。

サウンドの意味で使われる場合は、”性急で前に突んのめったようなラウドなサウンド”、精神性の場合は、”初期衝動に忠実にその時代の世の中に対してものおじせずもの申す姿勢/態度”という感じだろうか。このパンクという言葉がもつサウンドと精神性の二つの意味が同じくらいの頻度で、しかも両方の意味として使用されてることもあるから混乱や誤解が生じやすいし、人それぞれにとってのパンクの意味するものも微妙に、時には大幅に違うのだろうと思う。

なんだかいつもにも増してとりとめのない文章になってしまったけど、あたまから読み返してちゃんと綺麗にまとめるのではなくて書き終えたらすぐに保存ボタンをクリックする、というのもまたパンクな行為である、ということで…。
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Comment

[149] あはははっ

こんにちわ。
同じ頃に同じ様な事に関して書いていますね(笑)。

1970年代のPunkに関しては「後から考えてみると」と言う感じ方が強いです。
どんな風にするとPunkかなんてチャンと考えられたのは随分後の時代だと思います。
あの頃の事を思い出しては、いつもそんな風に考えています。

[150] こんばんは!

解りやすいですね!
'70年代当時は、プログレが巨大に膨れ上がって、ふやけてしまったところに、精神的、音楽的シェイプ・アップをはかったものが出てきた・・・てのがあったんだけど、時代はくり返されてゆくのが常ですね!
究極的カッコよさがあるけど、そっから先どうした?ていつも考える私だったりします。

[151] falsoさん、evergreenさんこんばんは!

まさかパンクということばにそれほど思い入れのない(パンクに限らずジャンルに対してはあまり思い入れはないんです)自分がこんなにひとつの文章の中でパンク、パンクとよく言えたものだと…ちょっと意外です。自分でも。
>falsoさんへ
ホントに同じ時間に同じようなこと考えてたんですね。なんか嬉しいです。パンクは後から評価が高まるという典型的なパターンなんでしょうね。なんかやってる方はその時代を強く意識してるように思えるアーティストばかりなだけに皮肉なものです。
>evergreenさんへ
またまたevergreenさんらしい(またしても失礼ながら)お言葉。パンクはその先どうしたか。どうしたんでしょう。また時代は繰り返すということで、70年代とは少々違ったかたちで膨れ上がってふやけてしまったところにグランジ/オルタナと呼ばれるものが出て来たというありがちなコメントではなんか面白くないですね。ちょっと考えます(笑)。

[152] TBありがとうございます。

こんにちわ。
私の方からもTBさせて下さいね。

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パンクなんて種類の音楽は無かった。

*以前一度取り上げましたが、プロデュースからジャケットまで、全面的にブライアン・イーノが関与したNew Waveのバイブルと呼ばれたアルバム。1970年代の中頃にはRockに対し

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プロフィール

gaku69ab

Author:gaku69ab
吉田 学:音楽プロダクション勤務。アーティストマネージメント、A&R、ライブ制作などやってます。1969年5月3日香川県高松生まれ。大学進学時に横浜へ。レコード会社就職時に東京へ。大阪、札幌への転勤、そして転職を経験しながらも、現在までずっと音楽業界にいます。ニールヤングとジョンレノンとアルクーパーとドアーズとビートルズとキンクスとバーズとデレクアンドザドミノスとサイケデリックロックが特に好きですがスタンゲッツやビルエヴァンスやブルーノートやXTCやトーキングヘッズやポールウェスターバーグやダイナソーJRやマシュースウィートやフレーミングリップスやウィルコや斉藤和義も好きです。
<好きなレコード>
THE BEATLES-RUBBER SOUL
THE BEATLES-THE BEATLES
THE BEACH BOYS-SUNFLOWER
AL KOOPER-NAKED SONGS
DEREK AND THE DOMINOS-LAYLA AND ASSOCIATED LOVE SONGS
THE KINKS-SOMETHING ELSE BY THE KINKS
THE BLUES PROJECT-PROJECTIONS
NEIL YOUNG WITH CRAZY HORSE-EVERYBODY KNOWS THIS IS NOWHERE
NEIL YOUNG-ON THE BEACH
NEIL YOUNG-TONIGHT'S THE NIGHT
XTC-Orange&Lemons
Nirvana-Nevermind
Teenage Fanclub-Bandwagonesque
The Flaming Lips-Hit to Death in the Future Head
Dinasour Jr.-Where You Been
Paul Westerburg-14 Songs

泉谷しげる-Early Time
桑田佳祐-孤独の太陽
斎藤和義-ジレンマ
Cornelius-69/96

<好きな作家・本>
安部公房-ほぼ全部
佐藤正午-ほぼ全部
伊坂幸太郎-ほぼ全部
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三田誠広-考えるウォークマン
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村上龍-シックスティーナイン
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