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ロックはソフトな方向に向かっているのか。あの頃のノイズギターを聴いて感じたこと。

吉祥寺のディスクユニオンで思い入れのある中古アナログ盤を見つけたのでついつい購入してしまった。ついついというのはなんとなく気分がよかったから。いつも思うんだけど、買うか買わないか迷った時、その時のその瞬間の気分にそうとう左右されてしまう。というわけで、その時はハイな気分だったので、そのフレイミングリップスとダイナソーJRとレディオヘッドのアナログ盤を買った。

フレイミングリップスのトランスミッションをちゃんと聴くのは久しぶり。フレインミングリップスで一番好きなアルバムはピンクのトイレのやつで、この盤はその次に出たもの。トイレのやつは日本盤出てたのにこれは随分後になってから日本盤になった。当時はその程度の扱いだった。当時の印象としては、マジカルガレージポップサイケデリックエクスプロージョンな前作と比べると、ちょっとメロディアス度が増して落ち着いてきたかな、っていうそのくらいの印象しかなかった。
Hit to Death in the Future Head Transmissions from the Satellite Heart
聴いてみて印象はまったく違っていた。
暴力的でノイジーなギターがスピーカーから飛び出してきた。予想外の方から予想外の飛び出し方。思わずのけぞるくらい。そしてこれも記憶の中より5割増しくらいの美しいメロディー、そして歌心。この相反するものがユーモアのセンスを多分に含んだポップなセンスでミックスされている。

リリースされた当時はポップなアルバムだなとは思ったけど、決してノイジーで暴力的だなんて思っていなかった。それを今聴いてノイジーなギターにのけぞる。なぜか。

たぶん、当時はノイジーなギターが溢れていてそんな中でこのアルバムに接していたからそのノイジーな暴力性よりもポップで地味な印象のほうが強かった。

そしてもうひとつの理由。今のロックは、なんとノイジーなギターがない。あってもどこか角が取れてる、とげとげしくない。そういうものが多いのではないか。確かにそうかもしれない。そういうことだ。これはなにもギターのことだけを言ってるのではなくて、そのサウンドの激しさとか毒とかそういうものも含めてのこと。

こういうことって普通逆ではないか。昔ハードだと思っていたものを聴き返してみるとそうでもなかったりすることが普通。70年代にハードロックと呼ばれていたものを今聴くと全くハードではなく聴こえる。それは常により激しく、よりハードに、という方向に向かっていくのが自然だったからだと思う。もちろんテクノロジーの問題もあるし。

ということは。ロックは収束の方向。ソフトな方向にいつの間にか向かっているのか。そういうことか。違うかな。違っていてほしいものだ。
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Comment

[517]

あんまり最近のものに詳しくないので、いい加減な事いえませんが、ちょっと昔に戻ってる感じがします。ヴォーカルも私は淡々系と呼んでますが、シャウトしないよね!激しい=かっこ悪い・・・みたいなところが確かにあるね~

[518] 自分が年とっただけだと思ってました。

ロックはソフトな方向へ向かっているのでしょうか?
自分が年寄りになって、ソフトなものにしか手が出なくなっただけなのかな?なんて思ってましたけど、gakuさんもそう感じてるなら、世の中全体的にそうなのかもしれません。が、それは望ましくない方向性なのね・・・(;>_<;)
話はずれますが、最近、「往年の」方々の新作にはまってしまいがちです。これも何でだか、判らないだけに、気になります~。トム・ペティよがったですよ。サイモン氏の時みたいに、はまりそう。

[520]

こんばんは!
彼らの新作も含めて最近のものを聞いていないのですが。

>フレインミングリップスで一番好きなアルバムはピンクのトイレのやつで、この盤はその次に出たもの
ああ、逆なんですよ。「Superhumans」を聴いヤラレました。
予想外の・・・という件にはまったく同感です。
さらに言うと次の次のヤツも好きです。

[521]

Be my head,Turn it on,superhumansにやられたクチです。
lipsに限って言えば、ソフトにじょじょにとろけていってるような気がするんですけど。
ただ、ロックがソフトに向かって行ってるようにと感じることは少ないですね。
ソフトなものをセレクトするような風潮があるっていうようなことじゃないでしょうか?
その方がより健全なような気がしてます(自分には合ってるということでしょうか)。
なにしろ僕が音楽聴き始めたころは、ハード・ロック、ヘヴィ・メタル=ロックなような感じでしたから。

[523]

>evergreenさんへ
確かにヴォーカル淡々系多いですよね。激しいヴォーカルもいるにはいるんですけど…その…ソフトな人のほうが目立ってる。アンダーグラウンドにはもっともっととんがった人達いるんでしょうけど上に来る人達がソフト方向に行ってるのかなって思いました、昨日(笑)。

>ウヌニコさんへ
たぶん全体的にサウンドの中の毒量というか、ぎすぎすした感じというか、とんがった感じというか、そういうものは、売れてるものの中には少ないと思いますよ。なんだか80年代みたいかも…。でも往年の方々は力作出してますね。サイモンさんもトムやんも。ニールヤングは…いつまでたっても往年の、という表現が似合わないで人でいてほしいです。

>chitlinさんへ
僕もchitlinさんと同じくそのあたりの3枚が一番好きかもしれないです。ドクドクしさととろけるメロディアスな感じの融合具合が絶妙で。でも今のフレインミングリップスも変わらず最高ですよ。でもまさかサマソニでベストアクトという声があがるほどメジャーになるとは当時思ってもいませんでした。日本盤出るかどうかっていうバンドでしたからね(笑)。

>k-hikoさんへ
ソフトにじょじょにとろけてるっていう表現、まさにそのとおりですね。そのとろけ具合がまたたまらん(笑)。時代がソフトなものをセレクトしてるのでしょうか。健全かな…。僕が言ってるのはなにもヘビメタとかを激しいものと言ってるわけではなく、(逆に予定調和的なものが多いのでヘビメタはソフトなんですけど、、ついでにいうとその予定調和を様式美とか正統派なんとかって言ってますね(笑))、その逆で、予測不能な強烈なもの、というか…漠然としていて分かりにくいですよね(笑)。毒がなくなってるというか、耳辺りがよくなりすぎてるというか、おとなしくなってるというか…そういうことです(笑)。そういうことを昨日発見したんです。

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gaku69ab

Author:gaku69ab
吉田 学:音楽プロダクション勤務。アーティストマネージメント、A&R、ライブ制作などやってます。1969年5月3日香川県高松生まれ。大学進学時に横浜へ。レコード会社就職時に東京へ。大阪、札幌への転勤、そして転職を経験しながらも、現在までずっと音楽業界にいます。ニールヤングとジョンレノンとアルクーパーとドアーズとビートルズとキンクスとバーズとデレクアンドザドミノスとサイケデリックロックが特に好きですがスタンゲッツやビルエヴァンスやブルーノートやXTCやトーキングヘッズやポールウェスターバーグやダイナソーJRやマシュースウィートやフレーミングリップスやウィルコや斉藤和義も好きです。
<好きなレコード>
THE BEATLES-RUBBER SOUL
THE BEATLES-THE BEATLES
THE BEACH BOYS-SUNFLOWER
AL KOOPER-NAKED SONGS
DEREK AND THE DOMINOS-LAYLA AND ASSOCIATED LOVE SONGS
THE KINKS-SOMETHING ELSE BY THE KINKS
THE BLUES PROJECT-PROJECTIONS
NEIL YOUNG WITH CRAZY HORSE-EVERYBODY KNOWS THIS IS NOWHERE
NEIL YOUNG-ON THE BEACH
NEIL YOUNG-TONIGHT'S THE NIGHT
XTC-Orange&Lemons
Nirvana-Nevermind
Teenage Fanclub-Bandwagonesque
The Flaming Lips-Hit to Death in the Future Head
Dinasour Jr.-Where You Been
Paul Westerburg-14 Songs

泉谷しげる-Early Time
桑田佳祐-孤独の太陽
斎藤和義-ジレンマ
Cornelius-69/96

<好きな作家・本>
安部公房-ほぼ全部
佐藤正午-ほぼ全部
伊坂幸太郎-ほぼ全部
重松清-疾走
三田誠広-考えるウォークマン
村上春樹-世界の終りとハードボイルドワンダーランド
村上龍-シックスティーナイン
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